X線検査、撮影NG集
肺がん検診や胃がん検診、乳がん検診で使われるX線を一方向から体にあてると、体を通過したX線の量の差が影の濃淡としてモノクロ画像に現れ、病変を見つけることができます。
しかし、様々な理由から、正しくX線検査を受けられないことも!そこで今回は、「X線検査の撮影NG集」と題して、実際にあった事例をご紹介します!
撮影NG No.1
まずはこちらの胃部X線画像から!
胃の中に何かが入っていますね…?食べ物が残っているときに検診を受けた方の胃のX線画像になります。食べたものが写りこむことで正確な診断ができません。
また、たばこやガムなどで唾液や胃液の分泌が促進されたり、飲み物を摂取したりすることもNG!水分でバリウムが薄まり胃の粘膜が見えにくくなるため診断の妨げになります。
プラスワン情報!
~どうしてゲップをしちゃいけないの?~
ゲップをすると胃がしぼんだ状態になり、病変があってもしわの間に隠れてしまうことがあります。
例えば、文字が書いてある風船がしぼむとその文字が読めなくなってしまうのと一緒ですね。
撮影NG No.2
続いてはこちらの乳房X線画像!
豊胸手術を受けた方のマンモグラフィです。(検診では受診することができません。)豊胸のことを伝えずに乳がん検診や人間ドックを受診してしまうとトラブルにつながる可能性があります!
その理由は、次のとおりです。
- ❶マンモグラフィの圧迫する力による豊胸バッグの破損や整容性を損なう可能性がある。
- ❷乳がんを発見することが困難になる。
豊胸していることは必ず事前に報告し、適切な方法で乳がん検診を受けましょう。
撮影NG No.3
最後にこちらの胸部X線画像!
うっかり使い捨てカイロをつけたまま検診を受けた方の胸部X線画像です。このような金属・プラスチック製品などを身に着けてしまうと、病変があってもそれが見えず、診断ができないことがあるようです。次のようなものは必ず検診前に外しておきましょう。
ブラジャー、ブラトップ、ネックレス、ボタン、ファスナー、使い捨てカイロ、磁気製品等、金属やプラスチックが付いたもの
プラスワン情報!
~金属・プラスチック製品などはどう写る?~
こんなにハッキリ写っちゃうんだ!
今回紹介したX線検査に限らず、すべての健診・検査には、安心・安全に受けていただくための注意事項があります。
受診の前に、受診票や会場に貼ってある注意事項をよく確認し、正しく検査を受けましょうね!
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健康情報課
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