X線の被ばくって大丈夫!?
X線検査といえば「被ばく」について心配される方もいます。
そこで、検診における被ばく線量について調べてみました!
私たちはいつも放射線を浴びている!?
そもそも、「被ばく」とは放射線(X線)を体に浴びることをいいます。図のとおり、私たちは「自然放射線」と呼ばれる自然界からの放射線を浴びており、主に宇宙や地面からの放射線、呼吸や飲食物からの放射線などを指します。
世界に目を向けると、国によって自然放射線量が異なりますが、平均的には1年間におよそ2.4mSv(ミリシーベルト)ほどの線量を浴びているといわれています。
検査をしなくても、放射線は毎日浴びているんですね。
それでも検査となると、多くの放射線を浴びるのでは・・・?
それでも検査となると、多くの放射線を浴びるのでは・・・?
それでは、自然放射線と検診での線量を比べてみましょう。
出典:国連科学委員会(UNSCEAR)2008年報告
原子力安全研究協会「新生活環境放射線(平成23年)」、
ICRP103他より作成
X線の放射線量について
検診における被ばく線量は下表のとおりです。
検査方法 | 実効線量[mSv] |
---|---|
自然放射線(年間) | 2.4 |
胸部 | 0.06 |
胃部 | 3.7〜4.9 |
マンモグラフィ | 0.2 |
X線CT(胸部) | 0.6 |
このように、ほとんどの検査の線量が自然放射線量と比較して、ごくわずかであるといえます。
人間ドックを1回受けても、1年間に浴びる自然放射能の線量の2倍程度なんですね!
X線検査による被ばく線量は、検査の種類によって異なります。胸部X線検査のようにごくわずかなものもありますし、X線CTや胃部X線検査のように、比較的高めの検査もあります。
環境省の「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料」によると、“100mSv未満の放射線量では、発がんリスクを検出することは極めて難しいと考えられている”といわれています。そのため、比較的高めの被ばく線量の検査を受けたとしても、がんになる心配はほとんどありません。それでももし気になることがありましたら、医師にご相談ください。
病気の早期発見のために
とはいえ…がんのリスクは少なからずあるはず!
それでもどうして検診を受けたほうがいいの?
それでもどうして検診を受けたほうがいいの?
検診に伴う被ばくなどの損失よりも、病気の早期発見という利益の方が大きいからです。
X線検査は科学的根拠に基づいて国によって推奨されています。
安心して会場にお越しください。
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健康情報課
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