当事業団では、肺がんなどの早期発見や発見率の向上を目指し、令和4年10月より県内の健診機関に先駆けて、胸部X線の画像診断にAI画像解析ソフト（エルピクセル株式会社 EIRL Chest Screening）を使用した運用を開始します。

　人工知能（AI）は目覚ましい発展と共に、私たちの身近に浸透しています。医療においても多くの分野でAIが利用されており、中でもAIによる画像診断支援が進んでいます。

　このたび導入するAI画像解析ソフトでは、肺の内部のできものなどによる肺結節をX線画像から効率的に検出し、四角い枠で表示します。これにより、医師の画像診断をサポートし、医師とAI画像解析ソフトによる総合的な病変の指摘が可能となります。

【導入の効果】

　肋骨や心臓などに重なる、人の目ではわかりにくい病変や小さな病変を検出することで、さらに高い精度の胸部X線診断が期待できます。AIが肺結節候補域を検出することにより、医師単独で診断する場合と比べて病変の検出率が約10％向上します。（エルピクセル社試験結果より）