保健衛生事業団 設立50周年記念誌

私は、事業団の設立から10年目の1986年(昭和61年) 4月に採用していただき、定年退職後の再雇用も含めて、現 在まで40年勤務させていただいております。 この度、設立50年誌の編集にあたり、20年と30年の記 念誌を見ながら、改めて振り返ってみると懐かしい事柄がた くさん思い出されます。そして、特に、私が就職する前の草 創期の先輩方のご苦労に改めて感謝の気持ちで一杯になりま す。 その後、設立から20年、30年の間も、検診の制度の変 更や新たな事業への取り組みなど、先輩方の奮闘、努力する 姿を見ながら、私なりに一生懸命ついていこうとしておりま したが、その際には、温かく、時に厳しくご指導をいただい たことを思い出します。 そして、設立30年以降にも、大きな節目といえるものだ けで次のようなことがありました。 2008年(平成20年)4月特定健康診査、特定保健指導 の開始 2011年(平成23年)3月東日本大震災の発生 2013年(平成25年)4月公益財団法人への移行 と企画戦略プラン策定(継続中) 2020年(令和2年)から新型コロナウイルス 感染拡大 など この間には、X線撮影装置のデジタル化やそれに伴うシス テム整備、放射能検査や新型コロナウイルス検査、先天性代 謝異常検査の新検査項目の開始、そして、直近では、検診や 判定を支援するAIシステムの導入、さらに、現在、開発に取 り組んでいる集団健診と人間ドック事業を統合する新健診シ ステムの開発、公式キャラクターの作成など、様々なことに 関係機関のご協力、医療局の先生方のご指導をいただきなが ら進めてきております。これらの詳細は、それぞれの担当部 門がこの記念誌に記載しておりますので、そちらに委ねます。 これまでの事業の変遷を辿ってみると、如何に困難な課題 に対しても職員が一丸となって積極的に取り組んで解決する ことによって、受診者、関係機関などから信頼を得て事業を 継続できていると思いますし、この一丸となって取り組む力 が事業団の伝統であり、自慢できることであると思っていま す。 そして、築き上げてきた信頼は、何にも増して、日々、健 診などの最前線で数多くの受診者に精度の高い健診・検査と いうサービスを心を込めて提供し続けている職員一人一人の 努力の賜物であると思います。 私は、ありがたくも、集団健診、健康増進、管理のそれぞ れの部門を期間の長短はありますが経験させていただきまし た。特に経理、財務の業務に一番長く従事していたため、顧 問会計事務所に相談などで伺うことが多く、その事務所の受 付に掲げられた「不易流行」という書をその度に目にしてお りました。 「不易流行」とは、いつまでも変わらない本質的なものを 大切にしつつ、時代の変化に応じて新しいものを取り入れる こと(松尾芭蕉 俳諧の理念)を意味しており、これは正し く事業団の設立時から脈々と受け継がれてきた事業への取り 組みの心構えであり、そして今後も引き継いでいくべき心構 えを表していることではないかと思っております。 今後も、公益財団法人としての役割を果たして、利用者、 関係機関から信頼していただくために、先輩方から引き継が れ貫いた変わらない本質である「精度管理」を事業の根幹と して、事業環境などの変化がさらに著しく、その変化への対 応も瞬発力を求められることであろう今後も、事業団に求め られていることは何か、そのためにどうすればよいかを職員 が一丸となって考え、新しいことに積極的にチャレンジする ことを続けていかなければならないと思います。 私自身が、事業団で40年間働き、今、感じていることを 幸いにもいただいたこの機会に書かせていただきました。 これまでご指導いただいた役員の方々と数多くの先輩に感 謝し、そして、日々一緒に働いている職員の皆さんと共に設 立50周年を喜びたいと思います。 「ありがとうございます。」 「これからも、よろしくお願いいたします。」 設立50年に思うこと 福田 篤 理事兼事務局長 Tochigi Public Health Service Association 38 トピックス

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