保健衛生事業団 設立50周年記念誌

当事業団の歴史を振り返る中で、受診者サービスの向上を象 徴する出来事の一つが、平成27年2月に導入された新型の子宮 がん検診車です。この検診車の整備にあたっては、「女性がより 安心して、心地よく受診できる環境」を追求し、当時の女性職 員が中心となって企画・設計に携わりました。 【女性視点でこだわり抜いた安心感】 検診車特有の緊張感を和らげるため、検診車を一目見た瞬間 に感じる「安心感」にこだわり、外装には可憐に舞う桜の花柄 をあしらい、内装は明るく清潔感のあるデザインを採用しまし た。限られたスペースの中で、受診者の皆様のプライバシーと 安全を最優先に考えた以下の機能は、女性職員ならではの細や かな視点が反映されています。 ✿ プライバシーの徹底保護:スタッフと顔を合わせることなく 着替えから受診まで行えるよう、カーテンの配置や動線を工夫 し、完全個室の更衣室を完備しました。 ✿ 安全と快適性の両立:足元の不安を解消するため、安全に昇 降できる自動診察台を導入。心身両面の負担を軽減する設計を 目指しました。 【「また来年も受けたい」という言葉を励みに】 この検診車の稼働後、受診者の方々からは「とてもきれいで 気持ちがいい」「こんなに配慮された環境ならば、来年も受けた い」といったうれしいお言葉をいただくことができました。「検 診はこわいもの、億劫なもの」というイメージを塗り替え、受 診者の皆様の背中を優しく押すこと、受診者の不安に寄り添い、 「これなら受けてみたい」と思っていただける環境を作ることこ そが、早期発見・早期治療という私たちの使命に直結するもの だと確信しております。 50周年という節目を機に、私たちはこれからも受診者一人ひ とりの声に耳を傾け、より質の高い、そして温かみのある保健 衛生サービスの提供に邁進してまいります。 (菊池 宏美 記) 受診者に寄り添う新たな一歩 ―子宮がん検診車の刷新に込めた想い― 桜の花柄が目印の検診車 安心感と快適性を追求した検査スペース 落ち着いた色調のレイアウト プライバシーに配慮した更衣室 Tochigi Public Health Service Association 26 トピックス

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