巡回健診データ収集システム導入 による業務改善と今後の展望 住民健診におけるWeb予約システ ム導入の歩みと今後の展望 当事業団では職域健診における健診の質向上と業務の効率 化を目的として、平成27年度より巡回健診データ収集シス テムハンディ健診(以下ハンディ健診システム)を導入し運 用を開始しました。 ハンディ健診システムは、受診者の健診項目や禁忌事項を 自動で判定し、未受診や過受診を防ぐ仕組みを備えています。 また、計測機器との自動連携により健診現場で検査数値の 登録を確定できるため、ICカードへ数値が自動送信される検 査では転記作業が不要となり、確認作業も大幅に削減されま した。結果処理の作業量は導入前と比べると1次チェックが 半減、2次チェックが3分の1まで減少しました。 一方、地域健診ではこれまで、健診項目の実施確認が目視 であるため未受診、過受診の発生する可能性や、計測値が手 書き転記であるため、誤記や読み取りエラーといったリスク があり、結果処理にも多くの時間を要していました。こうし た課題を踏まえ、当事業団では地域健診にも同システムを導 入し、令和8年度から全ての地域健診で運用を開始します。 また、職域健診では現在、定期健康診断のみ対応していま すが、令和9年度から特殊健康診断にも拡大し4~5班体制 での運用を見込んでいます。これにより、より多くの事業 所・団体のニーズに応えられる体制を整えていきます。加え て、X線撮影装置との接続を強化することで、撮影受付の確 認作業が簡素化され、撮影漏れの防止にもつながります。費 用対効果を踏まえ、今回は胸部X線車とマンモグラフィ車で の整備を優先します。 さらに、令和9年度にはWeb問診の導入も予定しており、 受付や問診スタッフの負担軽減にもつながると考えます。 これらの取り組みを通じ、当事業団は今後も受診者の皆様 に安心して健診を受けていただける環境づくりを進め、地域・ 職域における健康づくりに貢献してまいります。 (常木 真冬 記) 当事業団では、住民健診における健診申し込みにおいて、 住民の方への利便性向上、受診者数向上および自治体担当者 様の事務作業軽減等を目的として、平成25年度よりWeb予 約システムの運用を開始しました。当時は全国と比較しても 先駆的な取り組みでした。導入当初は一部自治体での運用か ら開始し、徐々に利用自治体を増やし、現在では住民健診に 欠かせない仕組みの一つとなっています。 当時のWeb予約システム導入前の自治体の予約方法は、 世帯調査や電話、FAX等が主流であったため、自治体担当 者様の業務が圧迫さているという課題がありました。特に、 多くの住民の方にWeb予約システムを利用していただくた めの工夫や、高齢者の利用をどう支援するか、紙での運用と どのように併用するかなど、試行錯誤の連続でした。 Web予約システムが定着するにつれ、住民の皆様から「い つでも予約できて便利」「電話がつながらず困ることが少な くなった」といった声をいただく機会も増え、取り組みの意 義を実感しています。自治体担当者様にとっても、予約状況 がリアルタイムで確認できるようになり、空き枠の確認や日 程変更が容易になったことで予約業務の負担軽減につながり、 他業務に注力できる環境整備に貢献できたのではないかと考 えております。 一方でWeb予約システムを導入する自治体が増えたこと で、自治体ごとの事情や方針の違いに対応する必要性が高ま りました。健診対象者の抽出方法、予約開始時期、受付方法、 個人情報の取り扱いなど、同じ住民健診であっても求められ る対応はさまざまであり、その都度、自治体担当者様と丁寧 に協議を重ね、運用を調整してきたことは、私たち職員にとっ ても大きな経験となりました。 このような背景から、令和8年度はさらなる利便性と安定 した運用を目指し、Web予約システムベンダーを変更する こととしました。これにより、これまでの運用で得られた課 題や要望を反映したより良い仕組みを提供することが可能と なります。 さらに令和9年度には、Web問診の導入も予定しており、 健診現場での待ち時間短縮や情報の正確な把握、受診者のプ ライバシーへの配慮が期待されます。 これからも、住民健診を支える一員として、現場の声を大 切にしながら、より良いサービス提供に尽力していきたいと 思います。 (我妻 寛之 記) Tochigi Public Health Service Association 24 トピックス
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