子宮がん検診

子宮がん検診

 子宮がんには、子宮の入り口付近にできる「子宮頸がん」と、子宮の奥にできる「子宮体がん」があります。
最近子宮頸がんでは、20歳代後半から30歳ぐらいの方からの発見が増えてきています。また、子宮頸がんにはヒトパピローマウイルスの感染が関与しているといわれています。厚生労働省は、2004(平成16)年から、子宮がん検診の対象を20歳以上の女性に広げ、2年に1度受診することとしました。

 

特徴

 子宮頸がん検診は日進月歩で、従来の日母分類からべセスダシステム細胞診報告様式へ改訂され、さらに液状化細胞診(LBC)が導入されたことでHPV-DNA検査併用検診を行うことができるようになりました。
 HPV-DNA検査は子宮頸部から採取された細胞を検体として、子宮頸がんの原因であるハイリスク型HPVの遺伝子を検出する検査です。この併用検診では大きな2つのメリットがあります。
 一つは病変の検出感度が100%近くに上昇すること、二つ目は検診の受診間隔の延長が図れるということです。
 以上のように、併用検診を行うことにより精度の高い有用性のある検診が受診可能となります。

 

検査内容

検査方法

子宮頸部及び子宮体部の細胞診
HPV-DNA検査

処理方法

液状検体法(一部、直接塗抹法)、パパニコロウ染色

従事技師

公益社団法人日本臨床細胞診学会認定の細胞検査士

判定方法

細胞所見に基づき、判定を行う。子宮頸がんについては細胞診検査後ASC-US以上の場合、子宮体がんについては疑陽性以上の場合に細胞診専門医が最終的な判定を行う。

判定基準

子宮頸がん:『べセスダシステム』に準拠
子宮体がん:子宮体癌取扱規約『陰性・疑陽性・陽性の3段階分類』に準拠

判定医

公益社団法人日本臨床細胞診学会認定の専門医

 

子宮頸がん 細胞診判定 

その1:扁平上皮系

結果略語推定される
病理診断
従来のクラス分類運用
1)陰性

NILM 

非腫瘍性所見、炎症

Ⅰ、Ⅱ

異常なし:定期検査

2)意義不明な異型扁平上皮細胞

ASC-US

軽度扁平上皮内病変疑い

Ⅱ-Ⅲa

要精密検査:
①HPV検査による判定が望ましい
陰性:1年後に細胞診、HPV併用検査
陽性:コルポスコピー、生検
②HPV検査非施行:6ヶ月以内細胞診検査

3)HSILを除外できない異型扁平上皮細胞

ASC-H

高度扁平上皮内病変疑い

Ⅲa、Ⅲb

 

要精密検査:コルポスコピー・生検

 

4)軽度扁平上皮内病変

LSIL

HPV感染
軽度異形成

Ⅲa

5)高度扁平上皮内病変

HSIL

中等度異形成
高度異形成
上皮内癌

Ⅲa
Ⅲb

6)扁平上皮癌

SCC

扁平上皮癌

 

その2:腺細胞系

結果略語推定される
病理診断
従来のクラス分類取扱い
7)異型腺細胞

AGC

腺異型または腺癌疑い

要精密検査:コルポスコピー、生検、頸管及び内膜細胞診または組織診

8)上皮内腺癌

AIS

上皮内腺癌

9)腺癌

Adenocarcinoma

腺癌

10)その他の悪性腫瘍

Other malignant neoplasms

その他の悪性腫瘍

要精密検査:病変検索