「ノロウイルス」って知ってますか?

「ノロウイルス」って知ってますか?

 冬になるとノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒などの報道を耳にするようになります。
 『ノロウイルス』について、皆さんはどれぐらい知っているでしょうか?
 今回は、この『ノロウイルス』に関する正しい知識と予防対策のポイントなどをQ&A形式で進めていきます!!!

Q1 ノロウイルスにかかると、どうなるの?

A. 潜伏期間(感染から発症までの時間)は1日~2日で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、その他の症状として腹痛、発熱などを引き起こします。一般的には2日~3日で回復し、経過は比較的良いのですが、抵抗力の衰えた高齢者は脱水症状や体力の消耗により重篤化し、時には死に至る事もあります。症状回復後でも1~2週間、まれに1ヶ月にわたり糞便中にウイルスを排出し続けます。

Q2 どんな時期に発生しやすいのですか?

A. ノロウイルスによる食中毒は一年を通して発生していますが、11月くらいから発生件数が増加しはじめ、12月~翌年1月が発生のピークになる傾向があります。

Q3 どうやって感染するのですか?

A. ノロウイルスへの感染経路はほとんどが経口感染で、次のように考えられています。 ノロウイルスに汚染された二枚貝を、十分に加熱調理しないで食べた場合。 ノロウイルスに感染した人が、食品を取扱う作業に従事することで食品が汚染され、その食品を食べた場合。 ノロウイルスを含む糞便や嘔吐物を処理した後、手についたウイルスや不適切な処理で残ったウイルスが口から取り込まれた場合。 特に、食中毒では食品取扱者を介してウイルスに汚染された食品を原因とする事例が、近年増加傾向にあります。

Q4 予防のポイントは?

A. 手洗いの徹底 手洗いは、指輪等をはずし、石けんを十分泡立て、ブラシなどを使用して手指を洗浄します。すすぎは温水による流水で十分に行い、清潔なタオル又はペーパータオルで拭きます。 食品の十分な加熱 食品の中心温度が85℃以上で1分間以上の加熱を行えば感染性はなくなるとされています。 調理台や器具の殺菌 調理器具等は洗剤などを使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム※で浸すように拭くことでウイルスを失活化できます。また、まな板、包丁、へら、食器、ふきん、タオル等は熱湯(85℃以上)で1分間以上の加熱が有効です。 ※ 塩素系の漂白剤

Q5 食品取扱者が衛生管理で注意すべきことは何でしょうか?

A. ノロウイルスによる食中毒では患者の糞便や吐物から人を介して食品を汚染したために発生したという事例も多くあります。 食品への二次汚染を防止するため、食品取扱者は日頃から自分自身の健康状態を把握し、下痢やおう吐、風邪のような症状がある場合には、調理施設等の責任者にその旨をきちんと伝えましょう。 さらに、このウイルスは感染していても症状を示さないことがあることから、食品取扱者は、その生活環境においてノロウイルスに感染しないような自覚を持つことが重要です。

 

ちょこっと豆知識

ノロウイルスの名前の由来は?

 昭和43年(1968年)に米国のオハイオ州ノーウォークという町の小学校で集団発生した急性胃腸炎の患者の糞便からウイルスが見つかり、発見された土地の名前にちなんで、「ノーウォークウイルス」と呼ばれるようになりました。
 昭和47年(1972年)には、電子顕微鏡の発達により形態が明らかになり、その形から「小型球形ウイルス」とも呼ばれるようになりました。
 昭和52年(1977年)には、札幌で幼児に集団発生した胃腸炎からノーウォークウイルスと良く似た小型球形ウイルスが病原体として発見され、「サッポロウイルス」と呼ばれました。
 そして、平成に入りウイルスの遺伝子が調べられるようになると、これらの症状を示すウイルスには2種類あり、そのほとんどは、「ノーウォーク(様)ウイルス」と呼ばれていたウイルスであることが判明し、平成14年(2002年)8月、第12回国際ウイルス学会(パリ)において、『ノロウイルス』と命名されました。もうひとつは『サポウイルス』と呼ぶことになりました。
 さらに詳しく説明すると、"Norwalk"および"Sapporo"の最初の3文字とウイルスの種名の接尾語である"virus"を、ラテン語文法に従って連結形"o"で連結したものを学名として採用し、それぞれ「ノロウイルス(Norovirus)」、「サポウイルス(Sapovirus)」と定められました。

出典:厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」抜粋
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公益財団法人栃木県保健衛生事業団 食品環境検査所
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